2018年10月15日(月)

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株式会社 三陸新報
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志津川湾 ラムサール条約登録へ 海藻藻場として国内初

ラムサール条約湿地への登録が内定した南三陸町の志津川湾
ラムサール条約湿地への登録が内定した南三陸町の志津川湾

志津川湾 ラムサール条約登録へ 海藻藻場として国内初

 環境省は2日、南三陸町の「志津川湾」(5793ヘクタール)が国際的に重要な湿地であると認めるラムサール条約に、今月中に新規登録される見通しとなったと発表した。登録されれば、海域での湿地登録は東北初で、海藻藻場としての登録は国内初となる。復興に進む南三陸が誇る志津川湾に、国際的な注目が集まりそうだ。
 同日都内で開かれた中央環境審議会自然環境部会第20回野生生物小委員会で、志津川湾とともに「葛西海浜公園」(東京・367ヘクタール)が新規登録候補地に、すでに登録されている「円山川下流域・周辺水田」(兵庫県・1094ヘクタール)が登録区域拡張候補地となったことが報告された。新規登録されると、国内の条約湿地は52カ所(計15万4696ヘクタール)となる。
 志津川湾は、寒海性のマコンブ群と、暖海性のアラメ群が共存する貴重な藻場であるほか、絶滅危惧種を含むアマモ類が生息。海藻類以外にも500種以上の海洋生物の餌場や生息地として、海洋生物の多様性を支えている。
 藻場を餌場とする国天然記念物のコクガンは、毎年100~200羽が飛来。越冬地となる重要な湿地としても知られる。
 佐藤仁町長は「『世界の志津川湾』になるということを、率直に町民と喜び合いたい。南三陸のブランドとなるラムサール登録をどう生かしていくかを、町としてしっかり考えていきたい」と喜びを語った。