2019年1月17日(水)

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株式会社 三陸新報
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今年の作況占い豊作願う 南三陸町「ひころの里」で「農はだて」

炉端で縄をなう農家の女性たち
炉端で縄をなう農家の女性たち

今年の作況占い豊作願う 南三陸町「ひころの里」で「農はだて」

 南三陸町入谷の「ひころの里」で11日、1年の農作業の始まりを告げる伝統行事「農はだて」が行われた。農家の女性らが稲の作況を占うなどし、今年の豊作を願った。
 「はだて」は方言で「始め」を意味し、農家にとっての仕事始めの行事。水稲の作況を占う「臼伏せ」では、年末に米を敷き詰めた升の中に置いた丸餅をひっくり返して、くっついていた米の数で作柄を予想した。
 丸餅は作付け時期を示すため3個あり、升にかぶせてあった臼をよけて、餅の裏を確認すると、今年は遅い時期に作付けする「おくて」が豊作だとの結果が出た。
 この後、女性たちは最初の作業となる縄ないを行った。雪が多かった昔は、外に出て作業をすることが難しかったため、1年分の農具の材料となる縄をなうことが、仕事始めの恒例だったという。
 参加した住民らは炉端で会話を楽しみながら手慣れた様子で作業。餅を入れた小豆がゆを食べ、今年の豊作と無病息災を願った。
 ひころの里を管理する入谷ふるさと振興会の会員は「住民が顔を合わせて、昔を懐かしむ場にもなっている行事。天候に恵まれる1年であってほしい」と話した。