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明治、昭和津波石碑を拓本 大島

津波石碑で拓本体験
津波石碑で拓本体験

明治、昭和津波石碑を拓本 大島

 気仙沼市立大島公民館の防災講座「津波石碑拓本体験」が12日、長崎地内で開かれた。参加者は、刻まれた碑文から明治と昭和の三陸津波の被災状況などを読み解きながら、後世に伝える大切さを再認識した。
 市内の6人が参加。市教委生涯学習課の幡野寛治さんから指導を受けながら、碑文を和紙に写し取る拓本に挑戦した。
 拓本をとったのは、昭和8年の三陸地震津波発生翌年に建てられた一部英語の石碑。朝日新聞社が全国から募った義援金の一部で、建てられたとみられる。英語表記があるのはここだけという。
 浮かび上がってきた碑文から、明治の津波の教訓を生かした住民が、昭和の津波では被害を最小限にとどめたことなども読み解いた。地元住民によると碑文は、当時の大島村の菅原熊治郎村長のアイデアで、英語と漢文に通じた島民に呼び掛けて考えたもの。英文を考えたのは小野寺廣さんであることが刻まれており、孫の上坂親子さん(82)は「津波の恐ろしさを後世に伝える重要な石碑。拓本により、改めて防災を意識した」と浮かび上がった英文を興味深そうに見つめた。