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10年節目に情報誌発行終了 南三陸町歌津

復興情報紙「一燈」の最終号 
復興情報紙「一燈」の最終号 

10年節目に情報誌発行終了 南三陸町歌津

 南三陸町歌津地区のまちづくり団体が東日本大震災の被災直後から発行してきた復興情報紙「一燈」が、3月で終了した。避難所や生活の情報、復旧・復興の進捗(しんちょく)状況を伝えてきたが、震災から10年を節目に役目を終えた。
 A3判両面カラー刷で、2011年4月に第1号を発行した。避難所になった歌津中学校の美術室を借り、当初は発電機でパソコンやプリンターを動かして毎月発行。協議会の解散により、町内のNPO法人「夢未来南三陸」が引き継ぎ、2017年からは「復興支援の会 一燈」(小野寺寛会長)が発行して全世帯に配布してきた。
 震災犠牲者数や避難所の避難者数、支援物資の配布、防災集団移転の進捗などの情報を掲載。ボランティアの支援活動や子供たちの活躍の様子なども細かく紹介した。
 最終の第73号は3月30日に発行。歌津伊里前地区に整備する広場計画、歌津中学校、伊里前小学校の子供たちの学習活動、歌津村歌の由来など、これまでと変わらず地区に根差した話題を取り上げた。
 「震災で崩れたコミュニティーの維持、復興の課題を発信しようと発行してきたが、10年を迎え、一定程度の役割を終えた」と小野寺会長。「締め切りに追われることがなくなる安心感と寂しさを感じるが、今後は別な形での支援を模索していきたい」と話している。
復興情報紙「一燈」の最終号