気仙沼の天気を確認2021年05月09日(日)

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命守る行動後世に 震災慰霊碑を建立

階上地区に完成した慰霊碑
階上地区に完成した慰霊碑

命守る行動後世に 震災慰霊碑を建立

 気仙沼市最知川原地内に、東日本大震災の犠牲者を追悼する慰霊碑が建立された。階上地区の自治会長や有志らによって建立されたもので、29日は慰霊・追悼の式が行われ、遺族らが花を手向け、静かに冥福を祈った。
 犠牲者を追悼するとともに、津波の恐ろしさを後世に伝えたい―と、「東日本大震災長磯・最知地区物故者慰霊之碑建立の会」が企画。地元の自治会からの寄付や市の補助金などを活用した。
 BRT最知駅付近の旧龍神宮跡隣地に建てられた慰霊碑は、高さ約2メートル、幅約1メートル40センチ。隣には「地震が来たら直ぐ逃げろ 今いる所より 十五メートル以上の高台へ」とメッセージを記した看板も設置した。
 雨が降る中、式には遺族や住民ら約50人が参列。遺族代表として佐藤東作さん(81)=長磯高=が震災当日やこれまでの日々を振り返り、「立派な慰霊碑が建立され、ようやく亡くなったみ霊が救われる。慰霊碑を見てあの時を思い出し、一人一人が命を守る行動を後世に伝えていきたい」と追悼の辞を述べた。
 続いて市民吹奏楽団の畠山広成さんが、津波に流されたトランペットで「花は咲く」を献奏。参列者は碑を前に、復興と防災への誓いを新たにした。