気仙沼の天気を確認2021年06月23日(水)

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株式会社 三陸新報
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本吉で国内最古級の海生爬虫類化石展

展示された化石
展示された化石

本吉で国内最古級の海生爬虫類化石展

 気仙沼市本吉町の大沢海岸で2016年に発掘された海生爬虫(はちゅう)類の化石展示と、研究者による講演会が5日、「はまなすホール」で開かれた。化石は研究途中だが、国内の海生爬虫類としては最古級。進化の過程を示す新種の可能性があり、来場者が約2億5千万年前の海に思いをはせた。
 化石は恐竜が出現した中生代初期の地層から発掘された下顎の先端部分(縦約8戦地×横約12センチ)で、球状の歯が29個並んでいることから、殻を持つ貝類や甲殻類を食べていたとみられている。
 三陸ジオパーク気仙沼推進協議会が主催し、約50人が来場。古生物学が専門で、同化石を研究している東京都市大学の中島保寿准教授が講師を務めた。
 中島さんはこの化石の生物について、火山噴火による大量絶滅で生態系が大きく変わった直後の約2億5千万年前の中生代初期「三畳紀」に、海に餌を求めて生息域を広げた海生爬虫類の一種であるとした。
 特徴的な球状の歯から、「オムファロサウルス」というボタン状の歯を持つ海生爬虫類と似た、新種の可能性が高いと強調した。
 海生爬虫類のうち魚に似ている「魚竜型類」との共通点も多いため、進化の過程や、中生代から現在の生態系への変遷を解き明かす発見につながることへの期待も込めた。