気仙沼の天気を確認2021年06月23日(水)

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株式会社 三陸新報
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生食用カキ出荷期間が1カ月延長

延長して行われているカキむき作業
延長して行われているカキむき作業

生食用カキ出荷期間が1カ月延長

 県特産の生食用カキ出荷期間が今季、従来の5月末から6月末まで1カ月間延長された。貝毒による出荷規制、新型コロナウイルス感染症の影響による価格低迷などを踏まえた3年間の暫定措置で、南三陸町戸倉地区でも生産者が衛生管理に十分な対策を取り、むき作業に汗を流している。
生食カキの出荷期間は9月29日~翌年5月末までになっているが、今期はカキをより多く出荷できるよう県漁協からの要望を踏まえて緩和した。海水を含めた衛生検査、処理場の衛生管理計
 県産かきは、東日本大震災後、基準を上回るまひ性貝毒の発生で、たびたび出荷規制を強いられてきた。特に今期は、コロナの流行で外食需要が減り、平均単価が例年より3割ほど落ち込むなど、大きな打撃を受けている。
 国内初となるASC(水産養殖管理協議会)の国際認証を取得した県漁協志津川支所戸倉出張所管内では、35の経営体のうち、半数が6月に入っても殻むきを継続。大ぶりで手のひらほどもある貝から乳白色の身が次々にむかれており、出張所管内からは6月末までに、昨季よりも40トンほど多い160トンの出荷を見込む。
 県は2023年9月から始まるシーズンまでの3年間に異常がなく、安全に出荷できると判断されれば、正式に期間を延長する見通しだ。
 同支所戸倉カキ部会の後藤清弘部会長(61)は「南三陸や気仙沼の北部海域は、中部に比べて産卵時期が遅く、ギリギリまで生出荷できる」とメリットを強調。「抱卵前に栄養を蓄えるこの時期が一番おいしい。多くの消費者に味わってもらい、コロナ禍の苦境を脱出するきっかけになれば」と話している。