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南三陸ポータルセンター解体へ

解体が決まった「南三陸ポータルセンター」
解体が決まった「南三陸ポータルセンター」

南三陸ポータルセンター解体へ

 東日本大震災後のコミュニティ再生やにぎわい創出など、町の復興に役割を果たした「南三陸ポータルセンター」が解体される。19日には、同町御前下地内の現地でクロージングセレモニーが行われた。
 同センターは、日本アムウェイ財団の震災復興支援プロジェクトの一環で建設された。木造平屋建てで、2013年8月から町観光協会の事務所のほか、コミュニティスペースは教育旅行や震災ボランティアで町に訪れた人と町民の交流の場などとして利用された。
 さんさん商店街の仮設施設と隣接していたこともあって福興市の開催場所にもなるなど、約9万人が利用し、震災後のにぎわい創出をけん引。町内のボランティア同士の結婚式も行われた。
 一昨年の台風19号の豪雨で床上が浸水。安全に利用できないことなどから閉鎖されていた。セレモニーでは、及川吉則観光協会長が「観光交流や地域住民が集う拠点として多くの絆を結んだ施設。町の発展に力を与えてくれた」とあいさつし、佐藤仁町長も「公共施設が全て流された町にとって貴重な場所だった。さんさん商店街との相乗効果で観光客増につながり、町の再起を支えた」と感謝した。
 同財団のピーターストライダム評議員会長は、震災から10年で復興が形になった町や町民の努力をたたえ、「センターの思い出は残り続け、未来へ向けた友情の礎になる。閉鎖は新たな協力関係のスタートだ」と継続した支援を強調した。
 解体工事は年度内に始まる見込み。同財団は来春オープン予定の道の駅「さんさん南三陸」の建設費約2億8千万円の支援を決めており、センターの機能は「さんさん南三陸」内の観光交流施設に移る。