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県、町が折立海岸干潟再生へ調査

干潟再生への取り組みが進む折立海岸
干潟再生への取り組みが進む折立海岸

県、町が折立海岸干潟再生へ調査

 南三陸町と県が、東日本大震災で被災した折立海岸の干潟再生に取り組んでいる。震災前は、潮干狩りができる県内でも有数の場所だったが、環境が変化し、アサリなどの生き物が定着しづらくなった。来年度から本格的に取り組むことにしており、データ収集などを重ねている。
 海岸は潮干狩りができる町内でも数少ない場所だった。砂泥や転石が広がる1・5ヘクタールほどのエリアは、アサリなど二枚貝が多く生息し、潮干狩りが解禁される春先には、町内外から1日に300人以上の家族連れが訪れるなど、人気スポットだった。
 震災の津波で一帯は被災。昨年度までに県の災害復旧事業で新たに砂利や砂が入れられ、震災前と同じような環境に戻されたが、砂は砂利の下に沈み、石がごろつくなど生き物が生活しづらい状況が続いている。
 干潟再生には本年度、町自然環境活用センターと県が着手した。海岸の数カ所に試験エリアを設けて砂泥を入れ、砂が堆積する率や沈殿のスピード、生き物の生息数の変化などを調査。定期的にデータを取っている。
 来年度からすべての範囲で干潟の再生を行いたい考えで、補助事業の導入など、事業実施に向けた検討を重ねている。期間は4年ほどかかる大がかりな事業になりそうだ。
 町では「県内沿岸では、潮干狩りができる場所が失われた。海洋環境の回復とともに、観光振興の一助にもなる。漁協などとも協力して取り組んでいきたい」と話している。