気仙沼の天気を確認2021年09月26日(日)

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気仙沼市が「安全保障指数」最低水準

協定書を交わした高須理事長(左)菅原市長(中)米倉社長
協定書を交わした高須理事長(左)菅原市長(中)米倉社長

気仙沼市が「安全保障指数」最低水準

気仙沼市の「人間の安全保障指数」が県内最低水準であることが、東京都のNPO法人「人間の安全保障」フォーラム(高須幸男理事長)の調べで分かった。国連のSDGs(持続可能な開発目標)が原則とする「誰一人取り残さない社会」からかけ離れていることを意味する。市は改善に向け31日、同NPOなどと連携協定を締結した。
 「人間の安全保障指数」は、生命・健康の持続性の指標となる「命指数」、経済産業・雇用や教育・福祉の充足ぶりを示す「生活指数」など5項目からなる。同NPOが3月、県内35市町村別にデータをまとめた。
 それによると、気仙沼市は「命指数」が34位と最低水準で、「生活指数」も25位と低かった。高須理事長は「県内で最も課題が多い自治体と言って過言でない」と指摘する。
 「命指数」が低いのは、他市町村に比べて平均寿命や健康寿命が短く、若年層女性の転出率が高いことなどが要因だという。所得300万円未満の世帯や国民年金保険料全額免除の人が多く、貧困率の高さを裏付けていることから「生活指数」も下位となった。
 同NPOが2019年にまとめた都道府県別のデータでは宮城県が45位で、全国ワーストクラス。県全体の改善のため、市町村レベルで諸課題の解決が求められるという。
 市役所ワン・テン庁舎で行われた協定締結式では、菅原茂市長が「SDGsにおいて、本市は環境保全や資源保護などに主眼を置いていたが、今後は人間の安全保障も意識せねばならない」、高須理事長が「気仙沼モデルを成功させ、全国発信したい」、米倉社長が「社会的に意義のある取り組み。一翼を担うことは光栄」と、それぞれの思いを述べた。