気仙沼の天気を確認2021年09月26日(日)

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阿部長商店 遺構の旧住宅で社員研修

旧阿部家住宅を見学する社員たち
旧阿部家住宅を見学する社員たち

阿部長商店 遺構の旧住宅で社員研修

 「防災の日」の1日、気仙沼市の阿部長商店社員による防災研修が、市内内の脇の旧阿部家住宅で行われた。東日本大震災の遺構として、同社が保存した創業者宅を見学し、「震災の記憶を風化させない」との決意を新たにした。
 サンマリン気仙沼ホテル観洋、気仙沼プラザホテルの従業員約20人が参加。震災時、地域住民ら約30人が避難し、全員が一命をとりとめた旧阿部家住宅で、語り部などから当時の状況を聞いたほか、住民が避難するために使った屋外のらせん階段を見て回った。
 社員を前に阿部隆二郎副社長は「『防災の日』に合わせて、改めて防災・減災の意識を高めてほしい。民間の伝承施設として、その大切さを今後も発信していきたい」と語った。
 旧阿部家住宅は、同社が震災の教訓を後世に伝えるため、民間の震災遺構として残すことを決めた。市が整備する復興市民広場の予定地に入っていたため、昨年9月に北東に約85メートル離れた市の貸し付け用地にひき家する工事に着手し、今年6月までに終えた。
 現在は、住宅の保存工事を進めており、年内にも完了する予定。一般公開の時期は、復興市民広場の完成などを踏まえて検討していくという。