気仙沼の天気を確認2021年09月26日(日)

購読のお申込
株式会社 三陸新報
株式会社 三陸新報

レコードの魅力伝えたいと10年半ぶりショップ再建

来店者と音楽談義で盛り上がる鈴木さん(右)
来店者と音楽談義で盛り上がる鈴木さん(右)

レコードの魅力伝えたいと10年半ぶりショップ再建

 気仙沼市内では珍しい往年のレコードやオーディオを扱うショップが、東日本大震災の被災から10年半ぶりに復活した。震災前にあった商品のほとんどが津波で流されたが、残った貴重なレコードなどを店頭に並べた。店主の鈴木敦雄さん(61)は、「多くの人にもう一度レコードの良さを知ってほしい」と願う。
再建したのは、南町の商業施設「拓(ヒラケル)」近くにある「ミュージック・クラブ&真空管」。店内では、鈴木さん=八日町=が好きなジャズやロックをはじめ、ボサノバ、日本歌謡などさまざまなジャンルのレコードの音が響き渡る。真空管アンプを通して流れる音は、来店した愛好者を喜ばせている。
 震災前は八日町に店を構えていたが、津波で全壊。鈴木さんが20代から渡米して集めた約1万枚のレコードは、9割ほどが水に漬かり、使い物にならなくなった。
 残った約千枚のレコードは泥を拭き取るなどして大切に保管。3、4年前には唐桑町鮪立にある妻の実家の畑にプレハブを建てて、通信販売で生計を立てた。
 「途中、何度も再建を諦めようと思ったが、この道でしか生きてこなかったから」とと鈴木さん。
 「これからは、レコードの魅力や音楽の素晴らしさを多くの人に伝えていきたい。レコード初心者でも気軽に立ち寄ってもらえれば」と話している。
 現在、レコードの音を体感できるワークショップも実施している。問い合わせは鈴木さん(090・1602・2836)まで。