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南三陸町「海の見える命の森」伝承施設に登録

震災伝承施設に登録された「海の見える命の森」
震災伝承施設に登録された「海の見える命の森」

南三陸町「海の見える命の森」伝承施設に登録

 南三陸町黒崎地内で整備が進められている「海の見える命の森」が、一般社団法人「3・11伝承ロード推進機構」が進める震災伝承施設に登録された。被災地の実情や教訓が学べる充実した施設として認められたもので、今後の利活用に期待が高まっている。
 志津川湾を望める命の森は2016年、南三陸ホテル観洋を経営する阿部長商店所有の森林を活用し、犠牲者の鎮魂、震災教訓を伝える場として整備が始まった。町民有志による実行委員会を中心に、ボランティアらが雑木林の整地、サクラや広葉樹の植樹を継続。ミャンマーから寄贈された大仏も置かれた。
 教育旅行で訪れた小・中学生をはじめ、企業や団体が、湾を見下すとともに、志津川市街地が一望できる高台から、語り部の案内で震災に関して学習。震災犠牲者への祈りの場にもなっており、年間2千人近くが訪れたこともあった。
 町内の登録は、高野会館、町震災復興祈念公園に続いて3件目。同機構によると、災害の恐怖、教訓を伝えるだけでなく、防災の推進につながる貴重な場所―と評価した。
 森は現在、かまどや小屋が整備され、地震、津波など災害発生時の避難場所としての機能も果たす。今後は、キャンプ場を併設し、レジャー、震災伝承、避難施設といった複数の機能を持ったエリアへと整えていく計画だ。
 同ホテルホテルでは「自助、共助の学びを深められる場所として発信し、災害への備えを伝えていきたい」と話している。