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7年越しに初対面 震災後激励メッセージが縁の被災者と兵庫の高校生

手紙と年賀状を手にする金野さん
手紙と年賀状を手にする金野さん

7年越しに初対面 震災後激励メッセージが縁の被災者と兵庫の高校生

 東日本大震災で被災した気仙沼市本吉町内の女性が、仮設住宅時代に激励のメッセージを送ってくれた兵庫県豊岡市の男子高校生と先月、初対面を果たした。年賀状を通して7年前から交流を続けてきた。今後はメル友として交流を深めていく。
 この女性は、登米沢の金野なを子さん(74)。津谷新明戸にあった自宅が被災し、仮設住宅を経て、現在は夫とともに災害公営住宅で暮らしている。
 仮設住宅にいた2014年ごろ、豊岡市の小学生から激励のメッセージがメダルと共に届いた。その送り主が豊岡総合高校1年の森本光さん。金野さんがメッセージに返信したことで年賀状のやり取りが始まった。
 顔を合わせることがないまま交流を続けていたが、森本さんが部活動の一環で気仙沼市を訪れることになり、2人の交流を知った顧問の計らいで対面がかなった。
 森本さんは、かばんの名産地である豊岡市にちなんだ手作りキーホルダーなどをプレゼント。2人はメールアドレスを交換してメル友になった。帰途に就いた森本さんから早速、「会って話せて本当に良かった。気仙沼は何度も行きたいと思うほど良い場所だった」とのメールが届いた。
 金野さんは「年賀状の写真で孫のように成長を喜んでいたが、会ってみると心が優しく、芯がしっかりしていて頼もしかった。警察官になりたいという森本さんの夢を応援したい」と語る。
 別の応援メッセージがきっかけで、同市の女子高校生と文通を続けている金野さんは、「どちらも一生ものの大切な縁。新型コロナウイルスの感染が落ち着いたら豊岡市に足を運んで、ゆっくり話をしたい」と、その日が来るのを心待ちにしている。