気仙沼の天気を確認2021年10月26日(火)

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株式会社 三陸新報
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マイヤ田中前店が閉店

営業最終日に訪れた買い物客
営業最終日に訪れた買い物客

マイヤ田中前店が閉店

 気仙沼市田中前のスーパー「マイヤ田中前店」が、客足減少や建物の老朽化などに伴い、26日の営業を最後に閉店した。旧片浜屋時代を含めて、40年にわたって地域住民に親しまれた店舗が姿を消した。最終日には常連客らが訪れ、閉店を惜しんだ。
 26日は午前9時30分の開店と同時になじみの客らが続々と来店。閉店セールとして半額商品もあり、目当ての品を買い求めていた。
 営業終了を知った常連客に加えて、遠方からわざわざ買い物に訪れた家族連れの姿も。店員に「店の明かりが消えて寂しい」などと声を掛ける場面もあった。
 市内本町の男性(69)は「店内はちょうど良いスペースで、買い物がしやすかった。近くに市立病院があった時は、よくお見舞いの品を買ったことを思い出す。閉店は残念」と名残惜しそうな表情を見せた。
 午後6時過ぎ、「40年間、ご愛顧ありがとうございました」との店内放送が流れる中、長沼浩店長(54)が最後の客を見送って営業を終了した。
 長沼店長は「片浜屋の頃から、地域に愛されてきたスーパーだったことを改めて実感した。支えていただいたお客さまには感謝しかない」と語った。
 経営するマイヤ(本社・岩手県大船渡市)の井原良幸社長(55)は「東日本大震災を乗り越えた店舗であることを知っているからこそ、閉店は寂しく、申し訳ない。また別な形で地域に貢献していきたい」と話した。
 マイヤ田中前店は、1981年7月に前身の「片浜屋公立病院前店」がオープン。同社が片浜屋からの経営譲渡を受けて、19年6月に完全子会社化して以降は、現在の店名で営業を続けてきた。
 同社が所有する建物や土地の今後の活用方法は未定という。