気仙沼の天気を確認2021年10月26日(火)

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カツオ震災後初の3万㌧超え

3万トンを超した29日の水揚げ
3万トンを超した29日の水揚げ

カツオ震災後初の3万㌧超え

 気仙沼魚市場に29日、233トンの生鮮カツオが水揚げされ、今年の累計が3万185トンとなった。東日本大震災後に3万トンを超えたのは初めて。近年にない豊漁に恵まれ、一本釣り、巻き網ともに現在も活発な水揚げを続けている。例年なら漁期はまだ2カ月ほどあり、さらに記録は伸びそうだ。
 昨年までの震災後最多の数量は2015年の2万2598トンで、今年は8月下旬にこの記録を追い抜いた。震災直前の10年の3万9751㌧にはまだ追い付いていない。
 今年は一本釣り、巻き網ともに5月から水揚げが始まった。一本釣りがビン長漁からカツオ漁へとシフトした後の6月下旬に本格化。7月には1日で千㌧を超す日が2回あるなど大漁に沸いた。
 29日現在、一本釣りは1万9051トン、巻き網は1万1134トンで、いずれも震災後最多だ。同日に水揚げした宮崎県日南市の一本釣り船の漁労長は「漁場が安定しないが、魚影は見えている。なぎが続けば今後も釣れるだろう」と話した。
 巻き網も現在、キハダマグロを漁の主体にし、カツオも漁獲している。
 「今年は身質のほか、組成が良い。大、中などがコンスタントに揚がっていて対応しやすい」と買い受け人。しかし「コロナで消費が伸びない」と話す。
 気仙沼漁協は「コロナで値段は安いが、取れていることは喜ばしい。震災前よりカツオを水揚げする船が減っている中で、各船が健闘し、買い受け人、問屋など関係者が一丸となった結果だ。まだ漁期はあり、戻りガツオで上積みを期待したい」と話している。