気仙沼の天気を確認2021年10月26日(火)

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株式会社 三陸新報
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松岩村絵図 鮮やかに複製

江戸時代の村絵図の複製が完成
江戸時代の村絵図の複製が完成

松岩村絵図 鮮やかに複製

 江戸時代後期に作られ、気仙沼市指定文化財になっている松岩地区絵図を教材として多くの人に活用してもらおう―と、キヤノン・マーケティングジャパン(東京都)が複製資料を作成した。
 複製したのは神山川の上流から河口周辺の地形を描いた「本吉郡北方赤岩村分館絵図」と、面瀬川の流域周辺を描いた「本吉郡北方松崎村分館絵図」。
 市教委によると、2枚は文政年間(1818―31年)に、土地や海防の整備を進めるために仙台藩の命で作成された。
 赤岩村の図は、小野寺福太郎さん(39)=赤岩老松=が、松崎村の絵図は同藩上級家臣の鮎貝氏居館「煙雲館」がそれぞれ保管していた。劣化が進み展示が難しかった。
 教材活用などを望む市民有志の依頼を受け、同社がCSR(社会貢献活動)の一環で作成に着手。市内の写真家かとうまさゆきさん(69)がそれぞれの図を分割して撮影したものをつなぎ合わせ、巻物にした。
 展示しやすいように実物よりも0・8倍に縮小。耐水性があり曲がりにくい紙を使った。見やすさも意識し、色彩もより濃くした。絵図には当時の道路や水田などの状況が詳細に記され、羽田神社が当時は修験者が集まる寺だったことなど、現在と違うことなどが読み取れる。
 6日には複製の寄贈式が市教委であり、同社の仙台支店の吉田千寿也支店長から小山淳教育長や煙雲館の鮎貝文子館主、小野寺さんの代理で妻の祥恵さん(38)にそれぞれ絵図が手渡された。
 鮎貝さんは「とても見やすく以前よりも気軽に見せられるのでとてもいい。皆さんに見せるのが楽しみ」、祥恵さんは「すごくきれいに作っていただいた。子供たちにも見せて、歴史を振り返りたい」と話していた。
 絵図は今後、「リアス・アーク美術館」で展示することを計画している。