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気仙沼向洋高生がホヤ殻を魚の餌にする研究発表で全国大会へ

東北地区大会で最優秀賞を受賞した4人
東北地区大会で最優秀賞を受賞した4人

気仙沼向洋高生がホヤ殻を魚の餌にする研究発表で全国大会へ

 全国水産・海洋高校生徒研究発表東北地区大会で、気仙沼向洋高校産業経済科3年生のグループが最優秀賞に輝いた。産業廃棄物であるホヤの殻を、魚の餌として活用する方法を発表した。同校は2年連続の最優秀賞で、12月に沖縄県で開かれる全国大会に出場する。
 東北地区大会には6県から9校が出場した。 最優秀賞を獲得したのは佐藤奏さん、佐藤夢見さん、成田麻桜さん、渡邊莉帆さんの4人のグループ。
 4人は昨年、全国大会に出場した渡邊夕佳さん(当時3年)が取り組んだホヤ殻で和紙を作る研究を引き継ぎ、殻のリサイクルの幅を広める方法を探った。
 ホヤを扱う水産業者などから話を聞き、性質を調べる中で殻がニワトリの餌として利用されていることや、殻にはタンパク質が比較的多く含まれていることなどが分かった。
 ブリやマダイなどの養殖魚の餌となる魚粉が高騰し、漁業者を悩ませている現状を知り、殻を餌にできないか―と、金魚を使って実験を開始した。粉末にした殻と魚粉を一定量混ぜ合わせた餌を与え、魚粉だけを与えた場合と個体差を調べた。 
 その結果、金魚の成長の度合いに差は出ず、血液検査から免疫機能などに異常は見られなかった。エサの成分を50%ホヤ殻に変えても個体差はなかった。「実用されれば殻の廃棄量を減らすだけでなく、ホヤの国内需要増につながる。循環型水産業の実現に近づく」などと発表。今後は養殖魚でも実験を進めたい―と、結んだ。
受賞に4人は「研究にアドバイスをくれた人へ感謝を忘れず、全国でも最優勝賞を目指したい」と意気込む。