気仙沼の天気を確認2021年12月07日(火)

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大島の玄関口の整備ほぼ完了

県が整備していた大島の緑地公園が完成
県が整備していた大島の緑地公園が完成

大島の玄関口の整備ほぼ完了

 気仙沼市大島の浦の浜地区で県が進めてきた、防潮堤を覆土しての緑地整備がほぼ完了した。これで、一体的に行ってきた気仙沼大島ウェルカム・ターミナルなどの〝大島の玄関口〟が、整ったことになる。当初、防潮堤は海沿いに計画されたが、住民の要望に応え陸側に移動するとともに、緑地で防潮堤を覆い隠し、大島の自然景観にマッチする形で整備された。
 2012年12月に示された当初計画は、海抜7・8メートルの防潮堤を浦の浜一帯に建設する計画だった。しかし、住民のほとんどが海が見えなくなるなどと「待った」をかけた。
 「震災前、住民たちは海を間近に仕事をしてきた。『緑の真珠』とも称される大島で海が見えなくなれば、それは大島じゃない」。60代男性は当時の反対した思いを話す。
 その後、6回にわたる説明会や懇談会を重ね、防潮堤の在り方を検討。15年12月、景観配慮や避難路確保の面から、防潮堤を緑地化した形で住民合意した。防潮堤高さも当初計画より30センチ下がった。
 県によると、緑地は約1・2万平方メートルで防潮堤(総延長230メートル、高さ7・5メートル)前面の傾斜部分に盛り土して作った。19年3月に着工し、総事業費は約2億8300万円。
 あずまや駐車場(8台)、車いすの人でも行き来できるよう県道からウェルカム・ターミナルまでをつなぐスロープも設けた。住民から要望されたドッグランも作られ、供用を待つ。
 気仙沼地方振興事務所水産漁港部の佐々木保漁港整備専門監(60)は「大島の玄関口になる重要な場所。住民らの憩いの場になれば」と話している。