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気仙沼市震災遺構・伝承館来館15万人達成

15万人目となった郁文館中学校の一行
15万人目となった郁文館中学校の一行

気仙沼市震災遺構・伝承館来館15万人達成

 気仙沼市の東日本大震災遺構・伝承館(佐藤健一館長)の来館者が、21日に累計15万人を達成した。15万人目となったのは、東京都から研修旅行で訪れた中学生の一行で、菅原茂市長から記念品が贈られた。
 この日、午前11時過ぎ、私立郁文館中学校(渡邉美樹校長)の「iPクラス」の1年生20人が訪れて達成した。社会的リーダーの育成を目的に本年度新設されたクラスで、気仙沼市や陸前高田市など被災地の現状を知るため、3泊4日の研修旅行で訪れた。
 記念セレモニーでは、菅原市長が「15万人目の来館に感謝します。気仙沼を訪れたことを忘れず、防災面でリーダーシップを発揮してほしい」とあいさつし、クラス委員長の浅川和稜さん(13)に記念品の菓子、防災手ぬぐい、復興記録写真集などを手渡した。
 浅川さんは「私たちの前に万人が訪れたことを思うと、伝承館の価値の高さを感じる。その記念の来館者になれたことを誇りに思う」と語った。
 同館は、被災した旧気仙沼向洋高校校舎を遺構とし、2019年3月10日に開館した。大津波で3階に流れ着いた車や、津波に浸かった痕跡が見られる備品などが、校舎内にそのまま残されている。
 記憶と教訓の「目に見える証」の遺構・伝承館。開館約5カ月後の19年8月15日に5万人を突破、20年9月27日には10万人を達成した。
 佐藤館長は「震災を経験した地元住民の中には、足を運べずにいる人もいると思うが、復興には前向きな部分もある。今後は、市民が未来を考える場としても機能させていきたい」と話した。