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南三陸町の混乱期支えた仮庁舎解体

解体作業が進む役場仮庁舎
解体作業が進む役場仮庁舎

南三陸町の混乱期支えた仮庁舎解体

 東日本大震災で全壊した役場や病院の仮庁舎などに使われた、役場第2庁舎と第3庁舎の解体が進められている。今月中には解体が終わり、跡地は舗装整備される。震災後の混乱期を支えた庁舎が、姿を消す。
 鉄骨造り2階建ての両庁舎は、ともに2012年3月に、町総合体育館「ベイサイドアリーナ」南側の多目的広場に建てられた。第2庁舎は町民税務、保健福祉、復興事業推進各課などが入り、全国からの応援職員の助けを得ながら住宅再建などの復旧、復興事業や被災者支援を進めてきた。2階には議場も設けられた。
 本庁舎の完成後は、建設課と水道事業所が業務を行い、町観光協会の事務所、地域おこし協力隊のワーキングスペースとしても活用された。
 第3庁舎は当初、被災した南三陸病院の仮設診療所として使用。南三陸病院と総合ケアセンター完成以降は、三陸道建設を担う国交仙台河川国道事務所の出張所などが利用した。
 解体費用は約1億円。建設課によると、9月から解体が始まり、今月25日には、第3庁舎の建物が取り除かれ、第2庁舎でも外壁がはがされ、鉄骨の骨組みが見えるようになった。作業は今月いっぱいで終わる見込み。敷地はコンクリート舗装して駐車場や多目的広場として活用していくという。
 同課では「震災から10年が経過しての解体で安全に事故なく進めていきたい。復旧や復興の混乱期を支えた建物に感謝したい」などと話した。