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猪苗代病院が閉院

11月末で閉院する猪苗代病院
11月末で閉院する猪苗代病院

猪苗代病院が閉院

 医療法人順化会が運営する気仙沼市南町の猪苗代病院(猪苗代盛貞院長)が、11月末をもって閉院する。入院患者の減少で経営状況が厳しいほか、猪苗代院長の体調不良で医療体制を整えられないことなどを理由。市内の民間医療機関では病床数が最多で、2次救急の指定病院の一つを失うことに、医療関係者のショックは大きい。
 猪苗代病院によると、1945年に故・猪苗代馨氏が猪苗代医院として開業。82年には同法人を創立した。現在は常勤医3人と非常勤医、看護師それぞれ約20人体制で外科、形成外科、消化器科などを診察。ベッド数は60床を持ち、市内外から入院患者を受け入れてきた。
 閉院は猪苗代院長の体調不良のほか、人口減少に伴い入院患者が減った影響が大きい。入院患者は関連法人の病院などを紹介して対応し、職員の再就職の相談にも乗る。
 市内の2次救急(24時間体制で患者受け入れ)の指定病院は今後、市立病院のみとなる。市医師会によると、救急医療に対応する医師や施設・設備状況などから、他の民間医療機関が2次救急指定となるのは難しいという。
 同病院事務部は「患者やスタッフ、地域医療のことを考えて最後まで存続の可能性を探ったが、苦渋の決断になった。長年にわたる利用や支援などに感謝したい」と話している。