ガンカモ類飛来数昨年より少ない657羽
ガンカモ類飛来数昨年より少ない657羽
県は、本年度初めてのガンカモ類の生息調査を県内全域で行った。気仙沼地方振興事務所管内では、カルガモやコクガンなど、前年同期よりやや少ない657羽(11日現在、速報値)が観測された。県内の飛来総数は20万6925羽で、調査開始以来の最多を記録した昨年より2割以上少なかった。
調査は毎年度、渡来期の11月、最盛期の1月(全国調査)、渡去期の3月に実施している。
同事務所管内では、職員や県自然保護員ら8人が大川や菖蒲沢ため池など37カ所で観測。カモ類で最も多かったのがカルガモの239羽で、渡り鳥はホシハジロの97羽だった。
次いで、スズガモ65羽、ヒドリガモ61羽、コガモ、マガモ56羽などと続いた。ガン類はコクガンが48羽、ハクチョウ類はゼロだった。
前年同期には見られなかったシノリガモとカワアイサが確認された一方、オオハクチョウ、オカヨシガモなど5種類はゼロだった。
場所別では、片浜76羽、津谷川70羽、菖蒲沢ため池60羽などとなった。
同事務所林業振興部は「県内では減少傾向だが、気温が高いためか北にある管内はほぼ横ばいだった。観察する際は刺激を与えないようにしてほしい」と話している。
東北の日本海側で鳥インフルエンザが確認されているため、死骸などには念のため近づかないよう注意を呼び掛けている。