気仙沼の天気を確認2022年06月30日(木)

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今季もサンマ不漁で代替の棒受けイワシ漁始まる

小型サンマ船が水揚げした棒受けイワシ
小型サンマ船が水揚げした棒受けイワシ

今季もサンマ不漁で代替の棒受けイワシ漁始まる

 小型サンマ棒受け網船によるイワシ漁が、今季も県沖で始まった。サンマの不漁や漁場の沖合化などで操業できない小型船を対象にした救済措置で、気仙沼魚市場には7日、4隻が15・7トンを水揚げした。漁模様は思わしくなかったが、各船はサンマ漁の代替えになることを期待して今後も沖に出る。
 サンマ漁は今季も、解禁となった8月から現在まで魚群が沿岸に近づかず、公海が主漁場。気仙沼や南三陸の小型船は前線基地の北海道にいったん向かったが遠すぎて行けず、操業できないまま帰港したほか、はじめから出漁していない船もある。
 県沖での棒受けイワシ漁は昨季に続き2回目。県が今月1日から来年2月末まで、県小型さんま・いわし漁業者協議会に所属する20㌧未満船15隻に特別採捕を許可した。
 操業は通算30日間で、上限が1日340トン・累計5千トン。県は漁業者からの要望を受けて、昨季よりも漁場の範囲を南に広げて歌津崎沖~仙台湾沖とした。
 7日に気仙沼魚市場に水揚げした小型船4隻は、前日夜から未明にかけて志津川沖や女川沖などで操業。1隻500キロ~9・5トンを漁獲した。
 漁労長や乗組員などによると、群れは薄く、集魚灯に寄ってくるイワシが少ない。魚体も20~40グラムと小型で、各船からは「もっと大きいのがまとまって取れないとサンマの代わりにならない」などの声が聞かれた。
 入札による取引価格は昨季初日より10円ほど高い1キロ63円だった。缶詰の原料や、養殖魚の餌などに使われるという。
 気仙沼魚市場には今季、小型サンマ船が水揚げしたサンマは2隻の1トンにとどまっている。昨季の棒受けイワシは5隻が354トンを揚げた。