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南三陸町入谷で伝統の「農はだて」

農家の仕事始めとなる「農はだて」
農家の仕事始めとなる「農はだて」

南三陸町入谷で伝統の「農はだて」

 南三陸町入谷のひころの里で11日、新年の農作業始めを告げ、1年の豊作を願う伝統行事「農はだて」が行われた。地域住民らが囲炉裏のそばで縄をない、今年の作柄を占った。
 「農始立」(のうはだち)とも呼ばれ、農家がその年に使う縄をなったり、鏡開きを行ったりする、仕事始めの行事。入谷地区では江戸中期には始まったされる。
 今は各家庭で行われなくなったが、ひころの里では毎年、町有形文化財の松笠屋敷に地区住民が集い、行っている。今年は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、施設を管理するひころの里コンソーシアム(阿部國博会長)のメンバーだけで実施した。
 岩沢の農業西城新市さん()から縄ないを教わったほか、もちと臼、米を使って作況予想する「うすぶせ」を行った。
 「うすぶせ」は米粒の上につきたてのもちを被せ、その上に裏返した臼を乗せる。2週間後に臼を取り除き、もちについている米粒の数で占う。
 今年は「早稲が良くないものの、中稲、奥稲は豊作になる」と占った。うすぶせに使ったもちはあずき粥に入れて味わった。
 西城さんは「自分も小さいころ、わらで縄をない、まきを背負う道具などを作った。伝統行事を、施設がある限り、伝えていきたい」と話した。