熊山へ植樹20年
熊山へ植樹20年
気仙沼市の山岳グループ・彼峰の会(藤村起夫会長)が24日、市民の森西側の熊山で植樹会を開いた。新型コロナウイルスの影響により3年ぶりの開催で、市民ら約50人が緑豊かな森に育つよう願いを込めながら、広葉樹の苗木を植えた。
クマザサが生い茂る荒れ地を再生させるため、2002年に始まった活動で、今年で年の節目を迎えた。今回は、市内をはじめ、大崎市、一関市から参加。あらかじめポイントが決められた1ヘクタールのエリアに分散し、会員が育てたクヌギとナラの苗木180本を植えた。
参加者は、土の中に伸びているクマザサの根をスコップなどで切断しながら、深さ数十センチの穴を掘って植樹。冬場の雪や直前に降った雨によって水分が豊富な土を根元にかぶせ、倒れないよう踏み固めた。
15年ほど前から孫と参加している市内松崎上赤田の男性(72)は「ここに来ていろんな話をすることで、自然を大切にする気持ちが孫たちの心に残ってくれたら」と話し、一緒に訪れた孫2人も汗を流した。
藤村会長は「コロナで中断したが、生き物が多くすむ豊かな森づくりに向けてこれからまた頑張っていきたい」と話した。