気仙沼の天気を確認2022年05月22日(日)

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教育旅行受け入れ始まる

ユズジャム作りに挑戦する桜丘中の生徒
ユズジャム作りに挑戦する桜丘中の生徒

教育旅行受け入れ始まる

 気仙沼市内で、本年度の教育旅行の受け入れが始まった。新型コロナウイルスの感染拡大で伸び悩んでいた教育旅行の予約は、本年度好調で、中学校を中心に震災学習や自然体験などのメニューで受け入れが本格化する。
 市観光協会として本年度最初の受け入れとなったのは、9日に来市した愛知県豊橋市の桜丘中学校と、北海道苫小牧市の明倫中学校。
 このうち桜丘中は3年生72人が、修学旅行で気仙沼入り。中高一貫の同校は、東日本大震災後、高校の生徒が震災ボランティアで気仙沼をたびたび訪れている。
 中学校の修学旅行は例年、台湾、韓国を訪れていたが、新型コロナの影響で2年前から国内にシフト。今回初めて東北を訪れたのを機に、震災後に縁のある気仙沼を行き先に選んだ。
 3泊4日の初日に気仙沼に入った一行は、大島で四つのグループに分かれ、シーカヤックやトレッキングなどを体験。大島開発総合センターでは、10人が地元の女性から教わり、ユズジャム作りに挑戦した。
 特産のユズを使ったジャムは、大島の家庭でも作られている味。生徒は移動の疲れも見せずに、ユズを切ったり、砂糖と一緒に煮たりする作業を楽しんだ。
 ジャムは瓶詰めにしてお土産に。生徒の1人は「気持ちがこもった手作りの味を体験できた。震災で大変な思いをしながらも頑張って生きている皆さんがすてきだと感じた」と話した。
 生徒は休暇村気仙沼大島に1泊。10日は市東日本大震災遺構・伝承館、南三陸町の旧防災対策庁舎を訪れた後、福島県に移動した。
 北海道の明倫中は9日に市内をバスで巡り、語り部から震災の教訓などを聞いた。
 市観光協会によると、先月末現在、市内で受け入れを予定しているのは9都道府県の26校・約2千人で、人数はコロナの影響が大きかった前年度実績を超えた。
 低年齢層のワクチン接種が進むなど「ウィズコロナ」の考え方が浸透している影響とみられ、今後本格化する秋の予約にも期待が持たれる。