ハマーレ歌津の「かもめの本屋さん」に全国から本が続々
ハマーレ歌津の「かもめの本屋さん」に全国から本が続々
南三陸町「南三陸ハマーレ歌津」商店街内に今年オープンした手作り図書館「かもめの本屋さん」に、県内外から本の寄付が集まっている。「感動をつなげる場」として返却不要な代わりに、いつかおすすめの本を届ける―というユニークなルールで運営しており、蔵書を拡充中。同商店街では、取り組みを応援しようとする人たちの善意に感謝している。
本屋は、地域住民の憩いの場にもなるよう観光交流施設「かもめ館」内のスペースに設置。絵本や図鑑、文庫、ハードカバー、漫画、雑誌など数百冊が並んでいる。
ホームページなどで取り組みを知った全国から、本の寄付が続いている。遠方からは郵送が多いが、中にはわざわざ持ち込む人も。書棚に入れていない本も段ボール10箱以上あり、スタッフは順次、オリジナルの蔵書印を押して並べる。
地域住民の利用も徐々に増えており、再訪を約束して持ち出す観光客もいる。事務局では「郵送で贈ってくれた人の中には、町を訪れたことがない人も多いので、いつか本屋訪れてくれることを期待している。感謝の気持ちを持って、より人のつながりを生む場所に育てていきたい」と話している。