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プラごみ出さない肥料で米作り実証実験

階上地区で実証実験が始まった
階上地区で実証実験が始まった

プラごみ出さない肥料で米作り実証実験

 JA新みやぎによる、海洋ごみ問題を踏まえた環境に優しい米作りの実証実験が11日、気仙沼市階上地区の水田で始まった。行政や関係機関、地元農家ら30人以上が、プラスチックごみを排出しない肥料を使った田植え作業を見学した。
 同JAによると、肥料には基肥と追肥を一度にまくことができるタイプがある。追肥分のコーティング材には一部にプラスチックが使用されていることを踏まえ、プラごみを出さないジェル状の肥料を使った生産技術を実証する。
 肥料メーカーの「片倉コープアグリ」と、ほ場を管理する階上生産組合の協力で実施。ジェル肥料は、タンクを積んだ田植え機で苗を植えながら、地中5センチと15センチの場所にノズルで埋め込み、深い部分は成長したタイミングで根が届く仕組みとなっている。
 実演では、農機具メーカーのスタッフがタンクにジェル肥料を補充した後、同組合員に操作方法を指導しながら「ひとめぼれ」を約90アールに田植えした。参加者は作業の様子を撮影したり、固形肥料をまいたりするよりも効率的・効果的な散布、費用削減が期待できることなどの説明を受けた。
 階上生産組合の佐藤美千夫社長は「今回の作業はスムーズに感じたので、今後の成育状況を見ながら前向きに導入を考えたい」、同JAの大内一也副組合長は「農機具や肥料などは進歩しており、環境に配慮した形にしながら、おいしい農産物を提供していく」と話していた。