気仙沼の天気を確認2022年05月22日(日)

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株式会社 三陸新報
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養殖ワカメ数量、金額とも増

終始高値で取引された県産養殖ワカメ
終始高値で取引された県産養殖ワカメ

養殖ワカメ数量、金額とも増

 県産養殖ワカメの今季の全国共販入札が終了した。数量は昨季より1割増しとなり、価格は2~3割高。数量不足に加え、産地偽装で信頼が低下した鳴門産の代替需要などで引き合いは強いまま終えた。気仙沼管内(気仙沼市、南三陸町)は前年より298トン増の1236トン、金額は5億7568万円増の13億1442万円となった。
 気仙沼市波路上瀬向の県漁協わかめ流通センターで、昨季と同じ11回の入札が行われた。十三浜(石巻市)を含めた数量は、1984トンで、昨季を223トン上回った。金額の総額は6億7423万円上回る21億284万円だった。
 今冬は、比較的穏やかな天候だったことから適度なしけが少なく、養殖海域に十分な栄養が供給されなかった。このため生育不良となり、4回目入札(3月16日)までは数量が前年実績を下回った。
 品不足に加え、産地偽装で信頼が低下した鳴門産ワカメからの切り替え需要も高まった。新型コロナウイルスの影響で輸入物の動きが不透明になったことも追い風となり、価格は高騰。芯抜き10キロ当たりの平均価格の最高は、6回目入札(3月30日)の1万3786円で、前年同期の9531円の4~5割高となった。
 最後まで引き合いが強く、最終入札の平均価格も昨季より1888円高い9355円だった。
 生産者の一人は「今年は品質が良かった。浜によって数量が違うが、自分の所は単価は高かったが数量が少なくなったのでまずまずだったのでは」と振り返った。
 市内の買い受け人は「売価を据え置くためギリギリまで努力したが、どうにもならなかった。消費者の買い控えにつながらなければいいが」と厳しい表情で話した。