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志津川高校が震災後できた干潟の環境調査

生き物を採取する自然科学部のメンバーら
生き物を採取する自然科学部のメンバーら

志津川高校が震災後できた干潟の環境調査

 南三陸町の志津川高校(葛西利樹校長)自然科学部と、町自然環境活用センターによる干潟調査が4日、松原海岸で行われた。前回よりもアサリの数が増えていることなどから、東日本大震災後にできた干潟の環境が安定してきていることなどを確認した。
 元々は公園だった場所が、震災後に防潮堤が壊れて干潟環境が戻ったエリアで、自然に親しむフィールドとしての活用が決まっている。調査は、2017年から毎年この時期に行っている。
 今回は自然科学部の10人をはじめ、同センターのスタッフ、東北大学、国立環境研究所の専門家ら合わせて約20人が参加。表層で魚やカニなどの生き物を探した後、大きな石を動かしたり掘ったりして、貝やゴカイ類、アナジャコなどを採取した。
 調査経験がある3年生は、特にアサリや、アナジャコがすむ穴が増えていることをなどを確認。この日は淳絶滅危惧種のオニアサリ、サビシラトリなど65種が見付かった。
 千葉倫佳さん(1年)は「たくさんの生き物を確認できたので、豊かな干潟環境を守りながら町内外に発信していきたい」と話した。
 同海岸の調査を続けている「みちのベントス研究所」(仙台市)の鈴木孝男代表は「アサリの増加は、干潟環境が安定してきていることを裏付けるもの。昨年も新しい生き物が見付かっており、多様性も増してきている」などと語った。