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気仙沼市医師会の准看が来年3月末で閉校決定

本年度末の閉校が決まった准看護学校
本年度末の閉校が決まった准看護学校

気仙沼市医師会の准看が来年3月末で閉校決定

 気仙沼市医師会(森田潔会長)は、本年度末で付属准看護学校を閉校することを決めた。少子化で学生増加が見込めず、専任職員不足により教育体制が整わないことなどから、本年度の新入生募集は昨年秋の段階で停止していた。在学中の2年生11人の卒業をもって、約70年にわたる医療従事者育成の歴史に幕を下ろす。付属高等看護学校の閉校も、すでに2023年度末に決まっている。
 医師会によると、先月末の総会で今後の運営について協議し、「これ以上の学校存続は難しい」と満場一致で閉校を決議した。
 少子化や都市部での看護大学の開学などで入学生が減って厳しい運営状況が続いている中で、准看、高看両校の安定化を最重要課題に掲げて手を尽くしてきたが、2019年度に高看の閉校を決定。准看は継続する計画だったが、専任職員が相次いで退職の意向を示したことで、昨年秋に本年度の新入生募集を停止した。
 募集再開の可能性を探っていたものの、准看護士育成に欠かせない専任教員の確保が困難で、新カリキュラムに対応するための体制が整わないことなどから、閉校決定に至ったという。
 森田会長は「准看護士は地域の医療・介護施設で活躍しており、准看だけでもできる限り継続したかったが状況が悪化し、閉校という苦渋の決断に至った。閉校の準備を進めながら、在学生の卒業まで力を尽くしていく」と話している。
 地域における看護人材について「閉校にかかわらず今後の不足は目に見えているが、皆さんの意見、提案を受け止め、会としても人材確保の道を探っていきたい」としている。