面瀬小6年生が廃漁網活用学ぶ
面瀬小6年生が廃漁網活用学ぶ
気仙沼市立面瀬小学校(山田潔校長)で8日、国連の持続可能な開発目標「SDGs」を学ぶ授業があった。6年生44人が廃漁網のリサイクルに関する講話を聞き、SDGsを身近に感じながら理解を深めた。
SDGsには17の国際目標があり、そのうちの一つ「海の豊かさを守る」について学んだ。回収した廃漁網を原料にしてジャケットなどを作る事業を行っている会社「amu」(市内笹が陣)の加藤広大さんから講話を聞いた。
加藤さんは「海洋プラスチックごみの約半分は漁網」と指摘。「気仙沼港の漁船などから廃漁網を集めている。プラごみを燃やしたり埋めたりするのではなく、再利用してごみを減らし、海洋生物の誤飲を防ぐなどして海を守りたい」と話した。
試作したジャケットを手にした児童は、手触りを確かめたり、においを嗅いだりした。「どうして気仙沼港で漁網を集めようと思ったのか」「ジャケットや防災リュックサックの他に商品はありますか」などと積極的に質問した。
児童の一人は「気仙沼で使われた漁網で服などを作ることを初めて知った。海の生き物を守れるし、人も服を着られて両方にとっていいこと」と話した。