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株式会社 三陸新報
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南三陸町でシカ捕獲5年で急増

水田に設置された電気柵
水田に設置された電気柵

南三陸町でシカ捕獲5年で急増

南三陸町で、ニホンジカやイノシシの捕獲数が増えている。ニホンジカは、5年前はわずか19頭だったが、昨年度は113頭と約6倍に急増した。町は本年度、鳥獣被害対策実施隊を3人増員し12人にするなどして対応。町民に対しては田畑周辺の草刈りを行うなど、有害鳥獣を近づけない環境の整備に協力を呼び掛けている。
 町農林水産課によると、くくりわなでのシカの捕獲数は17、18年度がそれぞれ5頭、19頭だったが、19年度は88頭と急増。年度は124頭、昨年度は113頭となっている。
 イノシシは、19年度に初めて4頭捕獲、20年度は13頭、21年度は15頭と増加傾向にある。
 町は被害額をまとめていないが、シカは水稲や、植栽したばかりの杉の食害が報告されており、イノシシは稲の倒伏、畑や牧草地の掘り起こしなどが確認されている。
 町は独自に電気柵設置費用を補助しており、申請件数も伸びている。個人の場合は、10万円を上限に費用の半額を補助するもので、17年度4件約20万円、18年度1件約4万円だったが、21年度は13件約70万円だった。
 同課では「生息数の増加だけでなく、シカやイノシシが人里まで降りてきている状況も問題。農家に限らず有害鳥獣を人里に近づけない対応を」と話し、①野菜や果樹は放置しないで収穫②野菜の残さは埋めるなどして処分③田畑周辺の草、木を刈って見通しをよくする―などの対応を呼び掛けている。