気仙沼の天気を確認2022年06月30日(木)

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気仙沼で防災フォーラム

災害に強い地域づくりを考えたフォーラム
災害に強い地域づくりを考えたフォーラム

気仙沼で防災フォーラム

 「オール気仙沼防災フォーラム」が12日、気仙沼市の東日本大震災遺構・伝承館で開かれた。市民ら120人が、東京大学の大津山堅介特任教授による基調講演や市民らのパネルディスカッションで災害への備えや命を守る取り組みを考え合った。
 市の東日本大震災10年復興記念事業の一環。大津山特任教授は「気仙沼市防災アンケートの結果と防災まちづくり」をテーマに、昨年月に市内の全世帯を対象に行った防災アンケートの分析結果と課題を報告した。
 避難手段や日常の備えなど2013年に行った調査との比較を示した後、自主防災組織について4割が「わからない」と回答したことを紹介。10年の変化で津波や地震、水害への意識向上は見られているものの、「共助」の意識が低下している恐れを指摘した。
 数百年に一度の規模の洪水が大川で発生した場合には、県が新たに示した最大規模の津内浸水想定区域よりも浸水範囲が広がることを提示し、「災害は津波だけではない」と、地区ごとに津波や洪水に対応した防災計画を策定する必要性を強調した。
 最後に「『オール』とは異なるものの集合体という意味もある。それぞれの地区で想定される災害リスクや人口、年齢は異なる。異なる条件に応じた活動を展開することが、災害に強い地域づくりに欠かせない」と説いた。
 パネルディスカッションには市自主防連の臼井弘会長、気仙沼商工会議所の清水敏也副会頭、気仙沼市観光協会の宝田和夫理事、市各種女性団体連絡協議会の鈴木玲子会長、一般社団法人おりがみの半沢裕子代表、市の髙橋義宏危機管理監が登壇した。
 「オール気仙沼での防災・減災の取り組み~頻発する自然災害に備えて」をテーマに命を守るために必要な取り組みについて意見交換。地区内の顔の見える関係づくりが避難行動などに生かされることを確認したほか、出席者からも事業所と地区の連携による避難訓練を求める意見が出された。