気仙沼の天気を確認2022年06月29日(水)

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東北電力気仙沼センターが災害に備え工事訓練

災害時に備えてドローンの操作を確認
災害時に備えてドローンの操作を確認

東北電力気仙沼センターが災害に備え工事訓練

 東北電力ネットワーク気仙沼電力センター(飯田隆所長)が15日、災害発生など緊急時に備えた工事とドローン操作の訓練を大島地区で行った。若手社員を主体に現場で作業手順を確認。住民生活に欠かせないライフラインの確保と早期復旧に向け、実践で経験を積んだ。
 経験の浅い若手に現場での対応力を身につけさせよう―と、龍舞崎近くの現場で実施。漏電やショートを防ぐために電柱上部に取り付けられている器具の交換工事と、被害状況を把握するためのドローン操作訓練を行った。
 「高圧がいし」と呼ばれる器具を交換する作業は、定期的に必要で通常は工事会社が請け負う。しかし、人員不足が懸念される緊急時は、同センターが直接工事を行うケースが出てくるため、普段から作業に慣れておく必要がある。
 配電課に所属する20~30代の4人が、2グループに分かれて作業。高所作業車で上がり、手順を確認しながら3本の電柱に取り付けられている器具を取り換えた。下にいる作業責任者と声を掛け合いながら、ミスや危険がないよう進めた。
 工事中は付近の住宅への送電を止めないため、災害時にも活用される低圧応急用電源車を用いて6戸に供給した。配電課の菅原秀也さん(52)は「現場でないと身につけられないことがある」と話し、若手の経験値アップに期待した。
 ドローンの操作訓練では、センターの操縦士2人が近くで機体を飛ばし、電柱上部の状況などを確認。電力会社では災害時の早期復旧につなげる情報収集を行うため、ドローンの活用が増えており、同センターも2020年3月に導入。定期的な訓練を行っている。
 気仙沼管内の災害現場で使われたケースはないが、道路が寸断されて陸上からの確認が困難な場所などで必要とされる。配電課所属の高橋宏彰さん(31)は「現場で把握するだけでなく、災害対策本部とリアルタイムの情報共有がしやすくなるような映像を撮れる工夫をしたい」と話した。