気仙沼の天気を確認2022年06月30日(木)

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大河ドラマにちなみ加藤観光協会長が講演

鎌倉時代の気仙沼地方の歴史を語る加藤会長
鎌倉時代の気仙沼地方の歴史を語る加藤会長

大河ドラマにちなみ加藤観光協会長が講演

 放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にちなみ、当時の気仙沼地方の歴史をテーマにした講演会が19日、気仙沼中央公民館で開かれた。約50人が、主催した市観光協会の加藤宣夫会長の講演を聴き、先人が築いた800年前の気仙沼・本吉地方に思いを巡らせた。
 4代続いた藤原氏が滅亡を迎えた奥州合戦について、郷土史研究家でもある加藤さんは「この合戦で敗れたことが平泉にとっては最も悲運な出来事だった」と紹介。この戦で源頼朝軍の一人として功績があった葛西清重は奥州総奉行に任じられ、胆沢、磐井、牡鹿郡などを治めたことを解説した。
 一方、気仙沼地方は、同じく功績があった熊谷直家に頼朝が下賜したとし、「葛西に全部与えてしまうと安心できないこともあるため、そのくさび役として、気仙沼の土地を直家に与えた」と説明。その息子・直宗が気仙沼に下向して治めた歴史を語った。
 その後、葛西清重の子孫がこの地を治め、やがて本吉郡などが加わった「葛西7郡」と称する葛西時代が約400年間続いたとした。
 気仙沼にある名字にも当時の歴史が表れており、熊谷、千葉、菅原、鈴木など多くの名字が「関東の家人たちが蝦夷(えぞ)地と呼ばれたこの地に根を張った名残」と説明。源氏の守護神といわれる「八幡神社」などが多いのは、信仰心が強い武士が持ってきた証拠で、「800年前に源氏がこの地を治めていた名残だ」と語った。
 加藤さんの講演に先立ち、鹿折金山資料館の豊田康裕館長が「金」の成り立ちなどについて講話した。