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株式会社 三陸新報
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南三陸町の生ごみ回収63トン増443トン

集積所に常設されている生ごみ回収用バケツ
集積所に常設されている生ごみ回収用バケツ

南三陸町の生ごみ回収63トン増443トン

 南三陸町は、資源循環などを目的に取り組んでいるバイオガス事業の昨年度実績をまとめた。事業の土台となる生ごみの回収量は443トン(前年度比16%増)で、各集積所への常時回収バケツの設置などが奏功して年々実績を伸ばしている。
 事業は町内で回収した生ごみに余剰汚泥を混ぜて発酵処理し、発電に使用するバイオガスや液体肥料を生成する。
 町のごみは、町内に焼却施設がなく気仙沼市内の施設に運んでいる。委託費の約4割を占める生ごみの焼却量削減で委託費の圧縮、環境に優しいまちづくりを進めるため、農水省のバイオマス産業都市の選定を経て2015年10月にバイオガス事業を始めた。
 町環境対策課によると、生ごみは、ごみ集積所全260カ所に密閉バケツを置いて常時回収(収集車による回収は週2回)。年度ごとに実績を伸ばしているが、昨年度は前年度からの増え幅が63トンと、17年度以降で最も大きかった。
 生ごみ回収量が増えたことで、バイオガス発生量、液肥製造量それぞれ約6万800立方メートル(前年度比6800立方メートル増)、約2020トン(同220トン増)と増加した。バイオガスによる発電量は、一般住宅10数軒の年間電気使用量に相当する約9万4千キロワットアワーだった。
 発電した電気は、バイオガスプラント「南三陸BIO」で使用している。住民に提供している液肥は昨年度のとほぼ同量を出荷しており、「需要が高くてストックが増えない状態」(同課)だ。
 本年度は、生ごみ回収の見込み量を462トン(1日当たり1・26トン)に設定した。同課は「回収量の増加の要因は、分別条件を緩和し、常時回収できるようにしたこともあるが、何より町民の協力が大きい。継続して周知強化などに取り組み、少しでも焼却される生ごみの削減を図っていく」と話す。