気仙沼の天気を確認2022年08月12日(金)

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全国旅行支援延期に観光業界から落胆の声

夏の観光シーズンを迎える宿泊施設
夏の観光シーズンを迎える宿泊施設

全国旅行支援延期に観光業界から落胆の声

 新型コロナウイルスの感染急拡大に伴い、政府が今月前半の実施を目指していた「全国旅行支援」の延期を発表したことを受け、気仙沼・本吉地方の観光関係者から落胆する声が聞かれる。感染状況の改善による早期の実施を望む一方、同時に延長が決まった「県民割」の効果が続くことに期待を寄せている。
 「感染急拡大で難しいと感じていたが、夏休みの需要を期待しただけに残念」と語るのは、県ホテル旅館生活衛生同業組合気仙沼支部の鈴木淳平支部長。観光業界は、3年ぶりにコロナ禍の行動制限がなかった今年のゴールデンウィーク以降、入り込みが持ち直す傾向にあり、夏の観光シーズンに向けて期待は大きかった。
 全国旅行支援は、「県民割」の対象地域を全国に広げ、割引を受けられるようにする仕組み。交通費込みのパック旅行の場合、宿泊費、クーポン含めて1人1泊最大1万1千円を支援する予定だった。
 しかし、政府は最近の感染急拡大を受け、実施できる状況にないと判断し現時点での見送りを決定した。感染状況の改善がみられた後に開始する方針だ。
 南三陸ホテル観洋の阿部憲子おかみは「延期決定が、旅行をネガティブにとらえる動きにつながることが心配。宿泊施設にとっても周知が難しく、もう少し早めの決定ができなかったのだろうか」と話す。
 延期の一方、宿泊費、飲食などに使えるクーポン合わせて1人1泊最大7千円の支援が受けられる「県民割」は、今月14日の宿泊分まで対象としていた期間が8月末宿泊分まで延長された。
 鈴木支部長は「県民割は一定の効果が出ている。現時点で新たな行動制限の話はないので、少しでも長くこの効果に期待するばかりだ」と話し、今後の入り込みを願っている。