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南三陸町国道崩落現場の抜本的な対策を求める声

復旧作業が行われている崩落現場
復旧作業が行われている崩落現場

南三陸町国道崩落現場の抜本的な対策を求める声

15日夜からの大雨で、南三陸町志津川御前下地内の八幡川が増水し、国道398号が崩落。全面通行止めの被害を受けた。現場近くは、2019年10月の台風19号でも同様の被害が出ており、付近の店舗などは「このままでは何度も繰り返される」と危惧し、抜本的な対策を求めている。
 現場は三陸道志津川インターチェンジ(IC)から市街地方面に通じる幹線道で国道に沿って八幡川が流れている。今回、約100メートルが崩落したが、現場は台風19号の際に路肩と車道の一部が崩落した箇所のすぐ上流側だった。
 「崩落した場所は台風19号の時とほぼ一緒で、『やっぱりこうなったか』という気持ち。豪雨災害が増える中、部分的な復旧にとどめず、より広範囲で抜本的な治水対策が必要だ」。国道沿い、作業服などを扱うダブルストーン志津川店の40代男性スタッフはこう訴える。
 同店は店舗と駐車場が国道よりも低く、あふれた水が集中的に流れ込んだ。19日は営業しながら駐車場に流れ込んだ砂の除去、水に浸かった商品の破棄作業に追われた。
 コメリハード&グリーン志津川店は店内も約20センチ浸水し、19日も営業を休止した。エリアマネジャーの男性は「台風19号の時より被害規模は小さいが、繰り返されるようでは困る。河川堤防なども必要なのではないか」と話す。三陸道ICへのアクセス道であり、市街地と入谷方面を結ぶ主要道が、何度も通行止めになるようなことがあっていいのだろうか―抜本的な対策を求める。
 気仙沼土木事務所道路管理班によると、台風19号の際に崩落した部分(ローソン南三陸志津川御前下店前の約50メートル)は現在、のり面がブロックで補強されているが、今回崩落した、より上流の部分はのり面が土で固められていたという。
 崩落箇所は応急復旧後、復旧工法を検討するが、担当者は「国の災害復旧事業は原則として原型復旧だが、範囲を広げて整備できるメニューが使えるかどうかは、調査結果次第になる」と話している。
 崩落した国道398号の片側一車線の応急復旧が完了し、19日夕方に片側交互通行が可能になった。気仙沼土木事務所によると、今後は河川側の車線の応急復旧に着手し、今週末までの完了を目指している。完全復旧の見通しは立っていない。