月下美人咲く
月下美人咲く
気仙沼市上田中で茶道教室を開く梶原宗恭さん(74)方の庭で20日夜、月下美人が咲いた。4輪の花が純白の大輪を広げ、甘く、かぐわしい香りを放ちながら一夜限りの美しい姿を見せた。
月下美人は、中南米原産の多年草。梶原さん方では、40年ほど前から冬期間は室内で保温するなどして大切に育てており、今では高さ約2メートルに成長した。
今年は、19日の4輪に続く開花。3週間ほどかけて大きく膨らんだつぼみが、夕方から開き始め、夜9時ごろには直径約20センチの大輪となった。美しい姿を見せるのは、ほんの数時間。未明にはしぼんでしまうはかなさだ。
つぼみはまだあり、9月ごろまでは花が見られるチャンスが何度かありそう。梶原さんは「花が美しく、香りも良くて、いつも癒やされます。コロナ禍前は、花が開くと知人に知らせて一緒に楽しんだが、今は難しい状況。早く、世の中が落ち着けばいいですね」と話した。