気仙沼の天気を確認2022年08月12日(金)

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震災乗り越えたすべ学ぶモニターツアーに大阪の経営者7人参加

菅原渉社長の話を聞く参加者
菅原渉社長の話を聞く参加者

震災乗り越えたすべ学ぶモニターツアーに大阪の経営者7人参加

 東日本大震災を経験した気仙沼市内の経営者から、震災による経営危機を乗り越えたすべを学ぶモニターツアーが27日まで、市内で行われた。新型コロナウイルスによる売り上げ減や燃料費高騰に悩む大阪府内の企業家7人が、原動力などに耳を傾けた。
 ツアーは、コロナ禍などで苦境に立たされている経営者が、震災を乗り越えた経営者からノウハウを学ぼう―と大阪府岸和田市の旅行会社「トラベルウェーヴ関西」が企画した。
 参加したのは印刷業や建設、旅行業の経営者で、26日から1泊2日の日程で、男山本店の菅原昭彦社長、みらい造船の木戸浦健歓社長、菅原工業の菅原渉社長を訪問。事業再開や新たな事業への挑戦、震災を乗り越えた経験を聞いた。
 自社が被災しながらも、震災直後は市内のがれきの集積や運搬などに当たった菅原工業の菅原社長は「壊れたまちをどうにか再生したい一心だった」と振り返り、徐々に減る復興需要や、交流があるインドネシアとの関係維持と発展などを見据え、2013年にリサイクルアスファルトを製造する現地会社を同国に立ち上げたことを紹介した。
 「世界とつながり、多様な文化を受け入れ、100年後に気仙沼を残したい」と強調した菅原社長は、参加者から原動力を問われると、「未来の地域や従業員の家族の幸せのため」と語った。
和泉市で旅行会社を経営する渋田尚社長は「3人とも地域を思う強い気持ちを感じられた。あきらめない強さを見習わなくてはいけない」と話した。
 トラベルウェーブの谷川幸子さんは「経営者同士のネットワーク拡大にもなる。被災地から学ぶ新しい旅行商品として、しっかりとした事業にしていきたい」と話した。