気仙沼の天気を確認2022年08月17日(水)

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JR東日本が経営状況公表。大船渡線が15億円の赤字

厳しい収支状況が明らかになった大船渡線
厳しい収支状況が明らかになった大船渡線

JR東日本が経営状況公表。大船渡線が15億円の赤字

 JR東日本は28日、利用者が少ない地方鉄道の収支を初めて公表した。データが公表された路線全てで赤字になっていることが分かり、一ノ関―気仙沼間を結ぶ大船渡線の赤字幅は15億円を超えた。JR側は、厳しい経営状況を明らかにすることで、沿線自治体と鉄道存続策、バス路線への転換などの協議を本格化させたい考えだ。
 収支状況の開示対象となったのは、新型コロナウイルスの影響が比較的小さい2019年度に、1キロ当たりの1日平均利用者数を示す「輸送密度」が2千人未満だった35路線66区間。県内は4路線5区間が対象となった。
 19年度の収支データによると、大船渡線(62キロ)の輸送密度は754人。営業費用17億4800万円に対し、運輸収入は1億7300万円で、赤字幅は15億7500万円に上った。収支率は9・9%。赤字幅は県内の他の対象区間と比べて最も大きかった。
 100円の運輸収入を得るのにどれだけの費用がかかったかを示す「営業係数」は1009円。県内で最も大きかったのは、陸羽東線の鳴子温泉―最上間の8760円で、大船渡線は5区間の中で下から2番目だった。
 地方鉄道は人口減少に加え、コロナ禍の影響で利用者が減少。その在り方を議論してきた国土交通省の有識者検討会は25日、国主導の存廃協議を促すための提言をまとめた。
 JR線区の対象については「輸送密度」が千人未満であることなどの目安を提示。輸送密度の目安には大船渡線も当てはまっている。