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株式会社 三陸新報
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孫の声で特殊詐欺防止の注意喚起 

スピーカーを設置する児童
スピーカーを設置する児童

孫の声で特殊詐欺防止の注意喚起 

 南三陸署(佐藤雅彦署長)は、県内で相次いでいる高齢者の特殊詐欺被害の防止に向けて地元小学生とタッグを組み、注意喚起の音声が流れるスピーカーを開発した。ATMコーナーで「おじいちゃん、おばあちゃん」と、孫たちが呼び掛けて気を引くのが狙いだ。
 設置したのは、音声を吹き込んで再生できる人感センサー付き小型スピーカーで、南三陸地区防犯協会の予算で購入。当初は警察官の声だけを録音する計画だったが、子供の声は親しみがあってより効果的だと思い立った。
 志津川小学校の児童が協力し、「おじいちゃん、おばあちゃん、その電話、詐欺じゃない?」「お金を振り込まないで」「ATMで携帯電話を使わないで」などのセリフを吹き込んだ。合間には警察官による注意喚起メッセージも流れるようにした。
 29日には、JA新みやぎ志津川支店で設置式が行われ、佐藤署長は、高齢者が電話でATMでの振り込みを誘導される還付金詐欺に遭うケースが多いことを説明しながら「孫世代の声を聞いて振り込みを思いとどまってくれれば。この装置を復旧させていきたい」と期待。齋藤覚支店長も「画期的な装置。職員の声掛けなどと合わせて被害を阻止していく」とあいさつした。
 同署は今後、スーパー、コンビニエンスストアなどATMを置いている店舗に設置を呼び掛けていく方針だ。
 音声収録に協力した児童は「町のおじいちゃん、おばあちゃんたちの役に立てればうれしい」、「収録は緊張した。自分たちの声で詐欺に気付き、被害に遭わないでほしい」と話している。