気仙沼の天気を確認2022年08月12日(金)

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サンマ来遊量昨年上回るも低水準

昨年のサンマの水揚げ
昨年のサンマの水揚げ

サンマ来遊量昨年上回るも低水準

 水産庁と水産研究・教育機構は、今季のサンマの長期海況予報を発表した。北海道東沖から常磐沖にかけての海域では「来遊量が昨年を上回るものの、依然として低水準」となる見通しで、サイズも昨年より小さくなると見られる。漁場が三陸沖に南下するのは、例年より遅い10月下旬になる見込みだ。
 同機構水産資源研究所によると、6~7月に北太平洋の136調査点で行った表層トロールによる調査の結果、採集されたサンマは4万8840匹で、昨年の3万5762匹に比べて4割近く増えた。
 不漁となった2019年以降、東経170度以西での調査では、ほとんどサンマが採集されなかったが、今年は159度から160度の範囲で、ある程度まとまって採集された。そのほとんどが1歳魚(調査時点で体長27センチ以上)だったという。
 これらの魚群が8月以降に西向きに回遊を始め、日本漁船の漁場に入ると考えられる。今回の調査で推定した漁獲対象の分布量は117万トンで、昨年の45万トンの2・6倍と試算された。
 調査海域での1歳魚の体重は80~90グラム台が主体で、盛漁期に入る9月ごろには100グラムから110グラムになると予測。昨年9月は110~120グラム台だったことから、サイズは昨年より小型になる見込みだ。
 漁場は、8~9月は択捉島東沖の公海に形成され、10月以降は道東海域より南側の排他的経済水域(EEZ)付近に移る見込み。三陸沖への南下は例年より遅れ、10月下旬になると予測される。
 全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま)によると、全国のサンマ水揚げ量は、3年連続で過去最低を更新している。気仙沼漁協によると、昨年の気仙沼港への水揚げも2223トンで、過去最低だった。
 同港を基地とするサンマ船の関係者は「ロシア情勢や燃油高騰など厳しい状況での漁期。漁獲が上向くことを期待するばかり」と話した。