気仙沼の天気を確認2022年08月12日(金)

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南方のカニ「ノコギリガザミ」が漁獲される

気仙沼魚市場に水揚げされたノコギリガザミ
気仙沼魚市場に水揚げされたノコギリガザミ

南方のカニ「ノコギリガザミ」が漁獲される

 見るからに威力がありそうな大きなはさみ―。気仙沼魚市場に3日、ノコギリガザミという珍しいカニが水揚げされた。英語でマングローブクラブと呼ばれる熱帯・亜熱帯地域のカニ。国内では房総半島以南にしか生息しないことから、買い受け人や市場関係者らを驚かせた。
 唐桑沖の刺し網で漁獲されたカニ。毛ガニやワタリガニなどと比べると、明らかにはさみが太くて大きい。図鑑によると「はさまれるとけがを負うほどのはさみ」がガザミの語源。はさむ力は1トンを超える「危険生物」だ。
 ただし、「味が濃厚で、言葉では表せないうまさ」と買い受け人。希少な高級カニの一つで、沖縄県の飲食店では1匹1万円以上の値になるという。この日、水揚げされたのは約700グラムの1匹だけで、足をたたんだ状態で大人の手のひらよりひと回り大きいくらいのサイズ。入札により、2千円で取引された。
 この日の市場には、瀬戸内海が主漁場のタチウオなども並んだ。市場関係者は「最近は、気仙沼になじみが薄い南方の魚種もよく揚がる。これらが消費につながるよう、市民の皆さんにもおいしい食べ方を知ってもらいたい」と話した。