県がシミュレーション動画公開
県がシミュレーション動画公開
県は、沿岸市町ごとの津波シミュレーション動画を河川課ホームページで公開を始めた。防潮堤の決壊など悪条件下で最大クラスの津波が発生した場合の浸水想定図を5月に発表していたが、何度も襲来する津波の動きが確認できる内容となっている。
これまで東北全体と県全体の動画2本を公開しており、これに15市町ごとの18本を加えた。いずれも地震発生から6時間までの状況で、海抜マイナス5メートルまでの引き波を青、プラス15メートルまでの津波を黄、赤、黒で示している。
気仙沼市の動画は北部と南部の2本に分かれ、南三陸町は1本。それぞれ2分20秒ほどとなっている。
このうち市北部は、唐桑から階上までが範囲。地震発生から5分ぐらい後に引き波が始まり、約30分後には唐桑や大島の外洋側に津波が押し寄せる。40分を過ぎると内湾にまで津波が及び、その後何度も引き波と津波を繰り返す。
県は各市町で浸水想定に関する住民説明会を開き、席上、これらの動画も紹介していた。出席者から津波の動きが分かりやすい―として公開を求める声があった。
県河川課海岸整備班は「浸水想定は平面の着色だが、アニメーションだと動きが分かる。避難に役立ててほしい」と話している。