気仙沼の天気を確認2023年11月30日(木)

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株式会社 三陸新報
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ESDどうあるべきか考え合う

講話する及川准教授
講話する及川准教授

ESDどうあるべきか考え合う

 気仙沼市教育委員会、宮城教育大学ESD/ユネスコスクール・東北コンソーシアムなどが主催する「気仙沼ESD/RCE円卓会議2023」が2日、面瀬小学校で開かれた。講演やパネルディスカッションを通して「気仙沼ESD(持続可能な開発のための教育)」の成果を振り返り、今後の在り方を考えた。
 「『ESDで育む、時代が求める新しい力とは』~気仙沼のESDで育み、高める『持続可能な社会の創り手』としての力~」がテーマ。市内外の教員、行政、産業団体の関係者、住民ら約150人が参加した。
 NPO法人「持続可能な開発のための教育推進会議」と宮城教育大学の関係者による講演に続き、奈良国立大学機構奈良教育大学ESD・SDGsセンター副センター長で准教授の及川幸彦さんが「気仙沼のESDが果たしてきた先進性と価値、これから目指す役割」の演題で基調講話した。
 及川准教授は「地域と連携し、子供たちの学びを豊かにする努力を惜しまない気仙沼市内のESDのように、20年以上継続しているところは他にない。語り部など地域に貢献する活動に取り組む子供が育っている」と評価。今後について「自ら行動できる子供たちをこれからも育成してほしい」と期待した。
 面瀬小の昆野玄教諭による実践事例紹介やパネルディスカッションも行われた。