月立小に大日本蚕糸会が奨励賞
月立小に大日本蚕糸会が奨励賞
気仙沼市立月立小学校(熊谷賢一校長)が取り組んでいる養蚕学習が評価され、「大日本蚕糸会」(総裁・常陸宮さま)から蚕糸絹文化学習教育奨励褒賞(蚕を学ぶ奨励賞)を受けた。同校の受賞は初めて。
同蚕糸会は、蚕糸絹業の振興発展や、教育機関などで蚕糸絹文化の普及や啓発に貢献している個人や団体を毎年、たたえている。今回は31個人と蚕糸を学ぶ奨励賞(2団体)を表彰した。
同校ではかつて盛んだった養蚕を19年前から3、4年生が総合的な学習の時間で学んでいる。地元の西城道夫さんと、菅原妙子さんを講師に、かつて多くの農家が取り組んでいた養蚕の歴史を学んでいるほか、実際に蚕を飼育して繭から糸を取ったり、繭細工を作り教室に飾ったりしている。
養蚕の学びを通して地域の良さ、魅力を再発見した様子を、他学年の取り組みとともに、年度末に地域の人たちを招待し発表している。
このほど、東京都の帝国ホテルで開かれた「蚕糸功労者表彰式」には、児童を代表して吉田新菜さん、西城大駕君、石原草介君、吉田蓮君、尾形勇仁君の6年生5人が出席した。大日本蚕糸会総裁の常陸宮さまが出席される中、表彰された。
賞状を受け取った吉田君は「緊張したけど、たくさんの人にたたえられ、蚕を大切に育ててきて良かったと思った。とてもいい経験になった」と笑顔で話した。