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高校教諭が中3を指導

高校教諭から入試対策を学ぶ生徒たち
高校教諭から入試対策を学ぶ生徒たち

高校教諭が中3を指導

 南三陸高校の教員が、町内の中学3年生に入試対策を指導する講座が8日、スタートした。中高一貫教育事業の一環で、本年度は12月まで志津川、歌津両中学校で複数科目を実施する。初日の歌津中では、生徒が理科の問題を解いてレベルアップを図った。
 放課後の時間を利用し、希望者に県立高校入試の過去問題の解き方を教えるもので、毎年この時期に実施。本年度は志津川(今月29日に開始)が4回、歌津は5回を予定しており、南三陸高からは理科、英語、数学の教員計5人を派遣する。
 歌津中では初日、3年生23人が参加。南三陸高の福田宙也教諭がプリントを配布し、バネや滑車を使って重りをつり上げる時の「仕事」や「仕事率」などの問題の解き方を解説した。
 福田教諭は黒板に図を書きながら、滑車とバネとではつり上げられる重りの重さなどが異なることを説明し、「(計算などで混乱しないよう)違いを覚えておくことが必要」などとアドバイスした。
 生徒は、難易度の高い問題に悩みながらも、熱心に聞きながら板書の内容や説明をメモしていた。
 南三陸高の情報ビジネス科への進学を志望している佐藤敦樹さんは「難しい問題もあったけど、解答と解説を読み込んでしっかりと理解するなど、本番ではミスのないよう勉強していきたい」と話していた。